戸田 健太さん(株式会社電通 勤務)

2015年 関西学院高等部卒
2019年 関西学院大学 国際学部卒

現在はどのような仕事をされていますか。
広告会社に勤務しており、肩書としては“コミュニケーションプランナー”と言われるものになります。PRを中心とした広告コミュニケーションやプロモーション、キャンペーンなどの企画をしています。基本的には商品がどうやったらメディアに取り上げてもらえるか、世の中で話題になるかなどを考えていますが、企業やブランドの根っこのビジョンや価値を決める仕事をすることもあります。
仕事をする上での目標や将来の展望があれば教えてください。
文化を一つ前に進めたいと思っています。特にスニーカーカルチャーですね。というのも、私の場合はもともとスニーカーが好きで、自分でスニーカーを制作したりもしているのですが、コラボレーションとレアリティだけで成り立っている今のスニーカーカルチャーの既成概念をとっぱらい、そこに新しい形態の楽しみ方を作りたいと思っています。それが、スニーカーカルチャーにおいて文化を1つ前に進めることだと思っています。
その活動の原点になっていることはあるのですか。
高校生のころからスニーカーが好きで、大学の時はスニーカーカルチャーの研究を行いました。論文を書く過程で、自分でスニーカー専門誌の編集長にアポをとって取材をしたり、お店を開いている方などに話を伺ったり、いろいろな界隈の方にインタビューをすることで人脈を築くことができました。その繋がりが現在も生きています。
その行動力や物事を突き詰めていく力は、関学生活のどこで培われましたか。
やはり関学の一番の魅力は「自由」で、自分が自由に使える時間に何をしてもいいので興味関心のあることに熱中できるというのがあります。周りの友人も趣味やこだわりに打ち込んでいる特徴のある人が多く、そういった人に囲まれて刺激的な日々を過ごせたことも財産です。
関西学院高等部で感じた一番の「自由」は何ですか?
シンプルな答えになりますが、やはり受験をしなくてよいというのが一番大きいです。
世の中の高校生の多くが高校生活の後半に受験というものに心血を注ぐと思うのですが、関学にはそれがない分やりたいことができたと率直に思います。
受験がない時間を何に費やしましたか?
やはり制作、創作活動になります。バスケットボール部を引退した後は、美大の進学も少し視野に入れていたので絵を描いたりそのための勉強などもしました。文化祭では看板の制作や、当時流行っていた「進撃の巨人」をモチーフにした立体のモニュメント、模擬店用のパーカーやクラスのTシャツのデザイン、映画の制作などに力を入れました。あとは片手間で友達のバンドのロゴもたくさん作っていました。
また関西学院大学の国際学部を選択した理由のひとつでもありますが、幼少期から洋画ばかりを見ていたこともあり海外志向が非常に強く、洋楽や洋画にたくさん触れました。ちょうどYouTube内のコンテンツが高校生の頃に充実し始めたこともあり、海外の番組なども見て多くのことを吸収していました。
特に印象に残った作品などはありましたか。
アメリカの高校が舞台の「glee」という海外ドラマがあるのですが、服装や世界観、作中の音楽に影響を受け、そのドラマを見ているときは自分がアメリカにいるような感覚になっていました。またHIP HOPを中心に洋楽にもハマるなど、ありとあらゆる欧米のものに憧れを抱いていました。
他に高校生活で印象的なことはありますか。
長期留学に行った先輩の話に刺激を受け、高校3年生の夏休みに1週間ほど学校のプログラムの海外研修旅行に行きました。アメリカのナッシュビルに滞在しましたが、その短い期間でも当時の自分には衝撃がすごかったです。
関学でのどのような学びが今の戸田さんにどう生きていますか。
いくつかありますが、まずクラブ活動は精神的にも体力的にも鍛えられました。あとはやはりキリスト教の文化の中にいたことは今の自分にある種の教養として根付いています。現代のあらゆるアニメーションや映画などの創作物の多くはキリスト教の話がベースにあったりモチーフとして引用されているため、そういった部分の背景を知っていることでコンテンツの楽しみ方に幅ができていると思います。
もうひとつ挙げると、「知性」です。受験という関門をくぐっていない我々は、どうしても知識の量だけで言うと他の学生よりも劣るかもしれません。ただ高等部のときにある先生から「君たちには知識ではなく、知性がある」という言葉を言われてそれがすごく刺さりました。要は工夫する力ですよね。詰め込んだ知識ではなく、あるものをどう生かすかという発想や、一見点と点でバラバラなものを線で結んで俯瞰して見る姿勢などは社会に出てからも生かすことができています。
最後にこの先社会に羽ばたく中高生に向けてメッセージをお願いします。
伝えたいメッセージとしては「努力は夢中に勝てない」ということです。自分の好きなことや自分の好きという気持ちに純粋になってほしいと思います。中高生は思春期というタイミングで大人に近づく時期なので、いろいろな大人の事情や周りの固定観念をよくも悪くも吸収し、自分の考えや行動を狭めたり無難に丸くしてしまったりすることがあると思います。そういうときこそ自分に向き合って、本当に好きなことに忠実になって、それを叶えるために行動してほしいです。それが夢中になるということです。努力と違い、自分が夢中のときってどれだけやっていても苦にならないので、何事も「夢中」になってください。
関学はその夢中になれる時間が持てる学校なので、私は充実した時間を過ごすことができ、社会人になった今もその経験を生かして好きなことに打ち込めています。ぜひ関西学院であなたの夢中を見つけてください。